なかなか連絡が来なくて、何かあったのかと思っていると…
───♪♩
「……高島?」
「あ…蒼先生……。季蛍…が」
「何?」
電話越しにも微かな泣き声が聞こえるから、きっと季蛍が泣いてるんだろう。
何となく状況を把握した俺は、そのまま高島のいる部屋へと向かう。
「…季蛍、今朝熱でもあったんですか?」
「……微熱…あったけど。」
「……なんか今泣いてるだけで…何も話してくれないんですよ。でも…なんとなくほっぺが赤いような」
「……熱、上がってるかも」
「…計っときますね、僕。」
「んー…ごめん、ありがとう。じゃあそろそろつくから」
「はいー」