ガラガラガラ………───






「季蛍。……帰ろう」








「……ッグス、ヒック…」









「………あのさぁ。夏来大したことなかったじゃん、ね?




それなのに季蛍が責任感じる必要ってある?」













「……ある」











「ないだろ」







「母親のくせして子供の面倒すら出来ないんだよ!!仕事優先で…ッ」










肩を上げ下げして息を吸う季蛍。










「……ほら、落ち着けって」










「ごめん、ね、迷惑ばっかり……」










「季蛍…、」










「ッ………」









「泣くな…」










過呼吸寸前の季蛍を抱いて









「季蛍のせいじゃないよ」