「どう……して?」







不安そうな季蛍は、潤んだ目で俺を見上げた。














「…熱が高いんだって。高島も奏太も言ってたけど…これから肺炎になってもおかしくないって」











「私、私が…気づけなかったから…」










「そんなことないって。……なんか喘息もでてきてるっぽいよ?季蛍のせいじゃないじゃん」











そういって俺は季蛍の目の前に腰掛ける。












「……早ければ明日明後日に退院だって。
入院なんてもんじゃないよ、平気」









微笑むけど、季蛍の口は堅く閉じたまま。












泣くのを我慢してるんだろう。