───── ────────「8度ありますね」 「嘘……どうしよ」 港くんのいない夕方の家の中。 私は今陽さんの家にいる。 ベッドに横になる陽さんは、頭が痛そうに顔をしかめていた。 「港くん、今日帰りますか?」 「んー……わかんないや…」 「陽さん…薬飲めませんもんね」