椅子に下ろされて、私は机の上の粉薬とコップを見つめた。 「……飲み終わるまで俺は見張ってる」 「やら…ッ」 「ダメ」 向かいに座った芙羽の顔が、だんだんとぼやけてくる。 それは…私の目に溜まってきた涙のせいで。 「早く飲め」