無理矢理にでも病院に連れて行きたいくらい、凜の体調は悪化してきている。 市販の風邪薬で治るほど、今回の風邪は軽くないみたいだ。 俺の頭の中は、凜のことでいっぱいで…全くさっきから手が進んでいない。 「…さーきやせーんせ」 「………ん?」 「これ、明日までに仕上げて頂けます? さっき渡されたんですよー。忘れてたらしくて。 すみません。お願いします」 「え、ちょ、…」 運が悪い。 よりによって今日……この束を……。