「…我慢させてごめん」 「我慢なんかしてな……いッ」 凜の脇に挟まれた体温計を抜いて 「……これじゃあ体調いい訳ないだろ」 「……」 「……はぁ。 ほんと、我慢なんかするな……」 「……してない」 「…………」 こうして強がるのも、きっと俺に気を遣ってなんだろう。