あいにく冷えピタがないので、冷やしたタオルを絞って額に置いた。 「……熱下がればいいんだけどな」 凜の脇に挟まれていた体温計を抜いて呟く。 結局悪化させちゃった… 「…ごめんな」 蒼だったら…多分行かせることを許さなかっただろう。 凜の体でさえ理解できないことと、判断の甘い自分に腹が立つ。