「あたしもう行くね?……なんでそんな心配そうな顔するの…?」 「……だって凜、こじらせ…」 「大丈夫って言ってるでしょッ! 芙羽心配しすぎなんだよぉー…………」 「……凜」 「だーいじょーぶ」 そう言って凜は玄関へ行って、 「じゃ、行ってきます」 と、最近忙しくて見られなかった笑顔を俺に見せてくれた。 ……あ。やっぱり俺って…… 凜のこと…好きなんだな……。