「…ごめん、ごめんなさい……ッ突然季蛍ちゃんの所押し掛けて……バカみたい…ッ
迷惑かけて……ッ」
「陽さん、私そんなこと思ってないですよ。頼りにしてくれて嬉しかったです。
……港くんも、きっとわかってくれると思いますよ。
……蒼もわかってくれるから」
「……季蛍ちゃん」
「…だから、妊娠のことは話しましょ。港くんが帰ってきたら。
家でゆっくり……2人で喜んだ方がいいですよ」
「………喜んで……いいんだよね…?」
「当たり前じゃないですか…」
陽さんのお腹の中に、新しい命が宿っているのだと思うと……何かがこみ上げて頬に一筋線を作った。