───────「いやあぁっ」 「季ー蛍っ」 「行かなああああいい」 ガラガラッ 「蒼せんせー。いいですよ」 病院の待合室の椅子にしがみつく季蛍と、それを診察室の中に引っ張る俺。 周りから見たら異常な光景であろう。 「行かない行かない行かない!」 「ほら。……高島ごめん」 「いや。……季蛍、説得しなかったんですね」 笑いながら言う高島に 「説得したって納得してくんないよ…。」