「今から冷やしてあげる。……そのかわり、文句なしな」 意味がわからず芙羽にされるがまま。 待ってて、と言われてじっとしていると、戻ってきた芙羽の手には袋に入れられた氷。 「…ほら、ここに頭乗っけて」 そう言って芙羽はあぐらをかいた膝を二回パンパンと叩いた。 「……なんで」 「いいから。文句なしっつったろ」 「…………」 躊躇っていると芙羽に引き上げられて、半強制的膝の上。 「…腕出して。冷やしてあげるから」