「見てみてー。ほら」 煮物とコロッケと炊き込みご飯。 これらが揃えば…見栄えもいい。 「うまそうじゃん!!……凜、かなり頑張ったな」 「うんッ、頑張ったよ!」 そう言ってまたキッチンへ戻り、取り皿を持ってリビングへ向かう…。 リビングから、芙羽が 「何時間くらいかけたのー?」 と言うから、答えようと口を開こうとすると。 突然前が真っ暗になって、倒れる、と判断した直後に… パッリーン……─── と、何かが割れる音がした。