机に並べられた野菜の数々。
本を読んでいるうちに日も暮れてしまい、急いで作らなければ芙羽が帰ってきてしまう。
「ッはぁ………作るか」
ゆっくりと立ち上がって、ふらつく足下をキッチンへ。
今朝からあった微熱も、今では上がり…芙羽に怒られるレベルまできてしまった。
でも、夕飯を作らずにいて困るのは芙羽だから。
お仕事をしてきた芙羽にご飯はありません、だなんて言うような嫁だけにはなりたくない。
そう思って薬だけを頼りに、私は手元を進めた。
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