「私って……免疫力、ないんですかね」
「…そんなことないよ。疲れてればそれなりに免疫力なんて弱っちゃうし。
……いや、俺はたださ……なんか気になって」
見たらほっとけないじゃん?、とつけたして、港くんはおにぎりのゴミを袋に突っ込む。
「あの……薬…とか…もって…ます?」
「…持ってるよ」
立ち上がった港くんは白衣のポケットを二回叩いて見せた。
「……もらうことって」
「飲む?いいけど…」
そう言って港くんは私の手に薬を置いた。
「……あ、ちょっと待って」
港くんは私の手の上にある薬に、手を被せて
「…蒼には?」
「………」


