中庭のベンチに1人座って、膝に顔をうずめる。 「……ッ」 トスン、と隣に誰かが座る音がした。 「……季ー蛍さん」 「……港くん」 顔をあげて見てみると、隣に座ったのは港くんで。 「お昼…食べに行かなくて大丈夫?」 「…………」 「俺はここで済ませるんだけどねー」 袋から出されたおにぎり。