カチャリ 蒼が玄関を開けた音が聞こえた。 少し顔を覗かせて、寝室から見えるリビングに蒼がいるのを確認すると、また布団に潜った。 丸まって寝たふりしていると 「おーはよ」 「…………」 「帰ってきたよ、季蛍」 「…………」 「起きてるだろ」 「…………」