その写真には、入院した日の舞と…お医者さんが写っていた。








「昨日検査したんだけど、なんちゃら球がどーのこーの」









「…なんちゃら球?」










「……」










短時間しか会っていないけど、舞の顔色は少し悪くて…










「……」









黙りこくってしまった。











「………じゃ、じゃあ帰るね。また来るから!」









それを察知した琴は、舞に手を振る。









「じゃあ私も行くね。…お大事に」










「ありがとう……」












やっぱり怠かったらしく、病室を出るときにベッドに横たわる舞の姿が見えた。