「では、また明日」

ホームルームが終わった途端


ガラガラガラガラッ‼︎‼︎

ドアが勢いよく開いて、こっちに向かって勢い良く歩いてきた。

またまた女の子達の大歓声

「ココロ‼︎今度は逃がさねぇぞ!!」

と言って私の手首を掴んで歩き出した。

「ココちゃん、また明日ねぇ〜」

清水くんが手をひらひらと振ってくれた

「あっ、うん。また明日ね。それと今日は話しかけてくれて、あ あ ありがとうございます。」

感謝の気持ちを込めて笑顔で言えた。

「ココちゃん、かわいい」

「ココロ‼︎‼︎」

「あっ、うん、シンちゃんごめんね」

なんか今日は凄くシンちゃんを怒らせてる。いつもは凄く優しいのに……




帰り道
「ココロ……何で今日1人で行ったんだ??」

あっ、そうだった。途端に今朝までの決心を思い出した。



しっかり言わなくちゃ。

「……シンちゃん、朝はごめんなさい。約束してたのに破っちゃって……でもね、でもね、シンちゃんに迷惑かけるの、もうやめなくっちゃ…って思って……」

「はぁ〜……何が迷惑なの?俺がいつココロの事迷惑って言った??」

「………だって、いっつも……小さな頃から……いつも…シンちゃんに迷惑ばかりかけちゃう…から…それで、シンちゃん……いつもカワイイ子たちから…たったくさん告白されてるのに、私がトロくて…人見知りだから………シンちゃんに幸せになって貰いたくて……私じゃシンちゃんの重荷に……うぇーーん」

「………んったく!何考えてるんだ!このばかココロ‼︎‼︎俺は!俺は!!ココロだからいつも側にいるの!!他の女にいくら告られたって、そんなのなんの問題も無いっつうの!!」

と言って、シンちゃんは私を抱きしめた

「うぇーーん、ヒィッ…ウッ ……シンぢゃん…ごめんなさいぃ。…うっうっ …シンぢゃんば私が側にいでも……いいの?」

「当たり前だろ!!いてくれなきゃ困る!!!俺がココロしかありえないの!!
ココロが…………好きだから、俺から離れないで」

え?えー??
ビックリしてシンちゃんの顔を見上げると、そこにはシンちゃんの優しい笑顔。

「……私でいいの??」


「……ココロじゃなきゃダメだ……」

ギュッと抱きしめられたと思ったら頭をワシャワシャされて、口角をキッと上げて意地悪い笑みを浮かべた

「清水に触られせたからお仕置き‼︎‼︎」

「ふふふ、シンちゃんくすぐったいよぉ〜(笑)」

「やっぱ、ココロは笑ってる顔が一番かわいい」
と言って、優しく壊れものに触れるようにチュッと私の頭にキスを落とした。
おでこ、目、鼻、頬、にキスが降りてきて

「ココロ、すきだ」

「シンちゃん…すきです…」

最後にとびきり甘いキスを唇にくれた