はじめて、シンちゃん以外の男の子から触れられた恥ずかしさで、途端にシュンとなってしまう私。

「ココちゃん、本当かわいいなぁ」


その時、パシッと清水くんの手が誰かによって振り払われて、その衝撃にビックリして顔を上げると、今1番会いたくて、1番会いたくない人が目の前にいた。


女の子達が
「ねぇ、あの人超カッコいいね‼︎‼︎」と大騒ぎになってる。


「ココロ!!!1人で学校行くとか、俺聞いてねぇぞ!!7時半に迎えに行くって、俺昨日言ったよな?!なのに、何でいねぇんだよ!!急いで来てみれば、何他の男に触らせてんの??」

「…シンちゃん?!ごごめんなさい。高校生にまでなって、私の面倒見てたら、シンちゃんに悪いと思って……」


「……ふーーん、そういうこと。ココちゃんカワイイもんなぁ〜」
と意味深につぶやく清水くん。

「てめぇ、うるせぇぞ!てか、ココちゃんとか呼ぶんじゃねぇ‼︎‼︎」



キーンコーンカーンコーン



「てか、チャイムなってるよ?早く教室戻った方がいいんじゃねぇの?」

「うっせぇな!ココロ!!入学式終わったら待ってろよ!先帰るなよ!!」

なんでシンちゃんこんな怒ってるの?
確かに黙って先に学校行ったのは悪かったけど、、、

「…うん、わかった」

シンちゃんは嵐のように去って行った