教室に入って、自分の座席表を見て机に向かった。

少しして、隣の人がやってきた。

目をギュッとつぶって深呼吸。

ふぅ

よし!覚悟を決めて顔を上げた。


「佐藤さん???佐藤心ちゃんだよね???同中の清水だよ?!清水徹!!」

ん?清水くん??
知ってるもなにも、シンちゃんと同じくらい人気者だった人だ!

「ししししみずくん?!知ってマスッ‼︎佐藤心ですっっ‼︎‼︎よよよよろしくお願いしますっっ‼︎‼︎」

私から声かけようと思ってたのに
声かけてもらえた感謝の気持ちと、オドオドして申し訳ない気持ちが混ざり合っちゃって、微妙な表情で見上げたら

「ぷっ(笑)!!佐藤さんの顔!!!」

笑われちゃった、、、
恥ずかしい。

でもなんだか嬉しくて

「ふふふっ」

笑っちゃった、、、

清水くんが固まってしまった。

あれ?清水くん、気を悪くしちゃった?!

途端に申し訳ない気持ちになってシュンとしたら

「佐藤さんって、ころころ表情変わるのな!かわいいなぁ〜 中学の時はあまり喋れなかったけど、これからヨロシクな!!ココちゃん?!」

と言って、頭をなでなでされた。