ジョージは友彦と同じ年。6年前に離婚し、別れた相手のところに子供もいる。


結婚以前、ジョージは相当“遊んだ口”だった。毎日のように友だちらと飲み歩き、派手見せする顔つきと格好でナンパをした。


しかし、彼女(元嫁)が出来るとジョージは遊び癖が潮を引くように途端に消え去る。


飲み歩くのは、意中になる彼女が居なかった寂しさで、そういう存在があれば遊び歩く必要はない。


ジョージは高校時代の初恋に思い出したくない記憶がある。


それはお互いに一目惚れから始まった交際で、とても強く惹かれあう仲だった。


ところがその彼女が突然ジョージに冷たくなった。彼女の家まで行ってみると、そこで知らない男と彼女の濃厚なキスをジョージは目の当たりにする。


「な、何だよ、それ、、」


ショックでジョージはそれから当分女性をまともに信じなくなった。遊ばれるよりも、遊んだほうが傷つかないと悟ったのだ。