二度目の食事のときに、シオリは突然ジョージに“あるコト”を聞いた。




「ジョージさん。もしかしてシオリのこと好きなの?」




茶化し笑いで話すシオリの唐突の言葉に、ジョージは驚いた。


けれど、ジョージの返事は早かった。




「ああ、好き」




このとき、ジョージは自分の心の中で何かが変わる音がした。「やはり、この子のコトが好きなんだ」とジョージは確信したのだ。


シオリは「あ。やっぱりそう?」と嬉しげに笑い、「あははっ」と笑う。


「でも、いくら好きでも彼氏のいる女には手が出せないし、俺にもちゃんとした彼女がいるから、それ以上はねぇーな」


シオリの屈託ないリアクションに、ジョージは本心を語り、その後また普通のたわいもない話を暫く続けて、二人の楽しい時間は終わる。


帰り際にジョージは、「何か悩みとかあるなら遠慮せずに相談してな」と、シオリに手を振った。