「早く入って」 頭の中で選択肢が出た。 ここで入ったら負けだ。 けど寒いし家に入れないし。 パタン… 「ごめんなさい!入れてください!!!!」 「空いてるから」 この恥ずかしさを噛み締めてゆっくりとドアを開けた。 「インスタントコーヒー棚に置いてある」 「ココアとかないの?」 「あ、ごめんごめん。お子ちゃまはコーヒー飲めないんだったね」 「飲めます、いただきます。」