「かるちゃん全然分かってない!こんなの不公平だよ!」
「なんで?」
「かるちゃんは好きな人とかいないからそう軽く言えるんでしょ!」
「好きな人いるよ」
「え?!いたの?!初耳!!誰?」
「誰って……怜ちゃん……だけど……」
…そう視線を私に向けた。
真っ直ぐな眼差しに目が合わせられない。
「は?」
「あれ?怜ちゃんだよ?俺、怜ちゃんが好きなんだけど……」
そんな目で見ないでぇえええ!!
待って、ちょっと待って!
急過ぎるよ!今なんて言った?!
すきって?!ラブの方の?!
かるちゃんが?あのかるちゃんが?!
かるちゃんってそんな子じゃなかったよ!

