いつも玲ばっかで。 泣き虫で弱い玲ばっかり守って。 一樹は強いから大丈夫だとかばっかり思って。 『あたしはれおが心配なの!』 あの時も……。 ただ、私が玲でいっぱいで一樹を忘れていただけだったんだ。 一樹は私から謝って来るのを待ってくれていたのかもしれないのに。