一樹のすぐ後ろを歩いていると、チラチラと周りの人に見られる。 いや、距離を離れて歩いてたら横を歩けと言われた。 「あー、なんか腹減ったなー」 …嫌な予感。 「腹減ったなー」 無視したのに、こっちみんな。 「怜、」 「なに」 一樹、その顔やめろ。そのお願いしてる顔。 「パシリですか」 「え?俺ただ怜って呼んだだけだよ?」 嘘つけ。 「買ってくれるのー?ありがとー」 こんっの野郎っ!