「ひ、久し……ぶり……」

うぅ……顔を見れない……。

「相変わらず無愛想。あれから玲とどうなった?」

あれからって何。あれからって。

「あ、なんで知ってんのって?ま、学校中に広まってからな。」

は?だから何が広まってるの。

「玲とは何もないけど。何?」

「あ、もしかして知らねぇの?」

だから知らないし。玲とは普通じゃん。

ムスッとした態度を取ると一樹は徐々に近づいてきて私の耳元に口を寄せた。

「玲、彼女出来たんだってね。」