玲の目線を追うと、そこには大きなぬいぐるみが糸でぶら下がっていた。 「これ、ハサミで切るやつじゃん。」 「べつに、どれでも良いから。」 いろいろ覗き歩くと、ふわっふわの大きい黒猫のぬいぐるみが。 「あれがいい。」 指差すと玲はのろのろとそこに立った。