まだ…あったんだ…。 玲が手にしたものは私が学校であげたものだ。 玲が袋を開け始める。 チョコをつまみ上げ、眺める。 玲の潤った目が映った。 カクンとチョコが欠ける音がした。 「……あま」 「要は済んだから帰る。」 「ダメ。帰らないで。」 「……え?」