土曜日の朝。
幸那を家に向かえにいくために四人で出た。
龍月が家を出て1時間後に俺達はインターホンを鳴らした。
しかし、誰も出ない。
「あれ?寝てんのかな?」
「さぁ…」
すると隣の部屋から若い女の人がでてきた。
「あら、めずらしい…」
「え?」
「この部屋に男の子が来るなんて…龍月くんの友達かしら?」
「違います、幸那の友達ですけど?」
驚いた顔をした人は俺達に周りを気にしながらコソコソ話をしてくれた。
「もしかして貴方達ね?前、龍月くんの彼女と遊んでた男達って。隣の部屋だから、よく二人の会話聞こえてきててさ、男と遊んだだろ!って殴られたりしてたっぽいのよ…、無理矢理ひきずられて、二人でどっか行ったっきり、彼女はこの家に来てないわよ?声もしないし…。龍月くんの友達との電話のやり取りも聞こえたんだけど、山に捨てたとか言って笑ってたのよ…さすがに冗談よね?…あっ!やばい!時間だ、じゃあね!」
長々と話をしていたが
結構やばいことが起きてたみたいだ。
幸那がどっかに捨てられている…?
助けないと…どうしようか…
俺達はマンションを後にして、バイクを飛ばして憐さんの家に向かった。
葉月と美姫も呼んで、どうするか考えることにした。
