俺は来ていたコートを脱いで幸那に着せ

手袋とマフラーも外し、幸那に巻いた。



寒さなんて忘れてしまうくらいに

俺は幸那が心配で心配でたまらなかった。




「話は後で聞く。とりあえず空星に行こう」



幸那の手を引いてタクシーに乗り込んだ。