幼い頃から親がいなかった俺達はとある田舎の
施設で生活していた。
その頃から仲が良かった俺達四人。
悪い事をしては楽しんでいた。
幸那に恋して付き合ったのもそこにいた頃。
ある日突然だった。
俺を引き取るという親切な人達が現れた。
その人は俺を捨てた母親の妹の
矢野薫さんと旦那の矢野慎之介さんだった。
30歳という若い年で、結婚もしてながら
15である俺のことをひきとってくれた。
俺の姉である葉月も一緒に。
だけど俺は優大、翔、琉太と離れることが
嫌だった。口には出したくねぇけど。
それを察した薫さん夫婦。
いや、父さんと母さんが三人も引き取りたい
と言ってくれた。
引き取るのは不可能だったために
三人は戸籍上は他人だが、家族になった。
