「なあ、幸那、来週も会えるか?」

「え?」

「美姫が会いたがってるからさ」




その言葉に幸那は涙を流した。

嬉しそうに泣きながら笑う幸那。



美姫に会いたかったんだな。



「泣くか笑うかどっちかにしろよ」

「嬉しくてどっちもでちゃうんだもん…!」




俺は幸那を抱きしめたくて手を伸ばす。

……トラウマ。

俺が触れて怖がられるのかもしれない。



俺は伸ばしたてを引っ込めた。



来週も幸那に会えるんだ。

その時に俺の気持ちを伝えたいんだ。




愛してるって。

お前のことが必要だって。



幸せにしたいんだって……。