「幸那はね、よく凌也との悩みとか不満とかいろいろ私に話してくれたの」
葉月は話しながら幸那に優しく服を着せた。
「だからね、幸那の作り笑いとか見抜けちゃうんだ。」
幸那はまだ震えている。
「ごめんね?トラウマなんでしょ?」
幸那はこくんと頷く。
「殴ったり、蹴ったり、無理矢理脱がせたり…、それが幸那にはトラウマなの。だけどこの目で見たかった。ごめんね。幸那はやっぱり我慢強い子なんだね。」
そういって幸那を抱きしめた。
そして、幸那が落ち着いたあと
寝室にふたりっきりにしてくれた。
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