幸那の腕には包帯が巻かれていて

背中にはたくさんのアザができていた。



とても痛々しかった。



「ゆき…」



それは見苦しいほどに…

綺麗な白い肌を汚すように。



幸那は平気なんかじゃなかったことを

一気に理解した。




俺といる時もきっと我慢して笑ってたから


…だから俺には作り笑いを見抜けなかった。




情けなくてしかたがない。