――――――― (( 作り笑い )) ―――――――
「きゃ!や、やめてっっ!!」
隣の部屋から急に幸那の叫び声が聞こえる。
俺は立ち上がり寝室のドアを勢い良く開けた。
そこには、キャミソール姿の幸那がいた。
葉月の手には幸那がさっきまで着ていた
長袖のシャツがある。
幸那は目を閉じながらうずくまり震えていた。
葉月がなにをしたのか、
なにがあったのわからない。
「なにしてんだよっ!!」
とりあえず、俺は葉月に怒鳴った。
葉月は微動だにせずに俺の目を見つめる。
「幸那の腕と背中みてみなよ」
俺の後に続いてはいってきた優大、翔、琉太も
みんな幸那に視線を向けた。