またあの公園に来た。
幸那と並んで座った
公園のベンチにまた腰掛ける。
「あれ?凌也?」
どこか聞き覚えのある声がした。
ふと目線を上げるとそこには幸那の親友の
日野田 美姫 (ヒノダ ミキ) がいた。
「おう」
「帰ってくるなら連絡くらいしてよね」
「……連絡先もってねぇし」
「あはは、そうだった!」
笑う顔がなんだか懐しい。
あの頃は…みんなで笑い合ってたのに。
「幸那には会ったの?」
「会ってねぇよ」
「……会いたくても会えないけどね」
美姫は苦笑いしてベンチにちょこんと座った。
「なんで?」
「幸那ね、彼氏の束縛で私とも会えないの」
「は?どうゆうことだよ」
美姫は俺に切なそうに話してくれた。
幸那は彼氏の言うことを聞いて友達とも親友の
美姫でさえも遊ぶことを許されないこと。
美姫はとても幸那を心配していて
凄く会いたがっている。
