「大学生じゃん彼。何で忙しいの?」
「わかんないけど…先生になるために資格取るって言ってた…」
最近は彼が忙しすぎて会ってないし連絡もなかなか取れないからよくわかんないけど。
「ふーん…。ね、会ってないってどのくらい?」
そーいえば、どのくらいだっけ。
最後に会ったのが…
今年のお正月だから。
「多分…4ヶ月くらい、かな?」
恐る恐る言ってみたら、案の定。
「っは!?4ヶ月!??マジで??え、そんなに会ってないの!!??あたし、彼氏に4ヶ月も会えないなんて耐えらんない」
声がでけえよバカ!!
「ちょっとうるさい!そーだよ!」
だ、誰も聞いてないよね??
周りを確認すると……うん、いない。良かった。
「ごめんごめん。そんなに会ってないのによく耐えれるね、尊敬するわ」
「わがまま言ってもそんなに会う時間ないと思うし。」
寂しいけど…
今は仕方ないって言い聞かせてる。
「そっかそっか。夏奈はえらいね」
「…うん。だから今は明日香に甘えたい時期なのぉ」
これは半分本気、半分冗談。
「ふふっ。なんじゃそりゃ」
「今度4人でダブルデートしよおね…」
あたしと明日香と明日香の彼氏、文哉君―フミヤ―とあたしの彼氏とで遊びに行きたいな。
…いつの日かわかんないけど。
「そうだね。今度2人の馴れ初め聞かせてよ」
「うんっ。」
それからあたしはお昼寝という名のサボリをした。