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教室に戻るととっくに午後の授業は終わってて残っているのは夏奈だけだった。
「…まだ帰らねーの?」
椅子に座って部活中の運動部を見ていた夏奈に声をかけた。
「…ね、ねえ。」
「あ?」
「一緒に帰って欲しいんだけど…」
はぁ!??
何だこいつ。
「嫌だ。1人で帰れ」
「あ、あのっ。昨日の先輩に一緒に帰ろって言われてて今昇降口で待ってるらしくて」
「…」
「断ったんだけどしつこいから…見せつければもう関わってこないかなぁ?…なんて……」
「何で俺なんだわ」
「こんなこと頼める人いないし、他の男子はウザイから」
ぉ?
ウザイって…可哀想に。
…面倒くさいけど…さすがに昨日みたいになるのはアレだかんな。
しょうがねー…
「貸しだからな。今度ビックマックおごれよ」
「ナゲットなら良いけど?」