無声な私。無表情の君。

昼休み。
本の貸出日が切れたので更新をやりに行った。
この本が結構面白い。
岡崎に薦めたら

｢え、は？何これ。分厚すぎる。もっとsmartなのにしてよー｣

それはない。それはない。と言わんばかりに拒否された。
全部で1000ページぐらいあるもんな。
普通の男子は読まないか。
最後に俺も普通の男子だから。
俺も普通の男子だから。
大事なことだから2回言ったぞ。
誰に？知るか。

図書館へ行くと当たり前の展開家のように愛がいた。
俺の人生は少女漫画かよ……。
運命ですね。はい。
そらぐらいが面白いのはわかるが…。
吉川康介。
只今順調に青春やってます。
これは話しかけないと。

ポンと、頭の上に本を置く。
勿論、痛くないように。

｢……これ、おすすめ｣

ネタも無いし、こんな事言ってみた。
でも、それだけで赤面する愛を見て嬉しかったり、心の中でガッツポーズとったり…。
多分、表情とはギャップ大ありだと思う。
しょっちゅう言われるし。
でも、こんな事ぐらいが本当に嬉しい。

ちょっと意地悪して

｢……こんな所で会うって運命だと思わない？この広い図書室で｣

俺からすれば普通のサイズだけどな。
本棚もそんなに高くないし。
でも女子からすれば範囲は広いし、本棚も高い。
乗り台も３個あるし。
女子からすれば広いはず。

……ってそんな事考えながら

｢たまたまじゃない気がする。俺はね｣

とかカッコつけてる…。
あー！俺のバカっ！
これじゃあ、嫌われる！引かれる！
オワタ＼(^ω^)／オワタ＼(^ω^)／

昨日ネットでたまたま見た単語を思い出した。
康介乙ｗｗｗ

死にたい……。激しく死にたい…。
いや、タイムスリップして昼休みやり直させて。
お願い神様。仏様。
……。
願うだけ無駄だった。