朝練では俺のホイッスルをあげた。
貰うと即座に愛は吹いていた。
音が弱くて可愛らしい。
なんか、声みたいで楽しかった。
洗うの忘れてたことに気がついてたんだけど、なんか下心が働いて…。
そんな時でも愛は

【大丈夫 だって私 吉川君の彼女だもん】

こんな言葉かけられて嬉しくない男はいない。
俺のバカ……。
しまいには赤面していた。

マネージャーの仕事だって、ちゃんとこなしてくれた。
片付けから何まで……。
こんなに楽な朝練は今までなかったな。
それくらい愛は手筈が良かった。