「そ
、そだよ。私。久しぶり」

ヤバい。胸がギュンギュン鳴ってる。

顔は赤面し、足はジタバタと暴れ、勉強机に座っていたが、幸福感のあまり、すぐさまベットへダイブした。

「そうだな、卒業式以来...か...?」

「うん、それくらい」

「しかし急に電話とくるとは。愛のことだからSNSで連絡すると思ってた」

「ふふっ、だろうね。康介の声が聞きたくなって電話したの」

ほんとはどっちでも良かったんだけど、電話にして良かった~!

「............」

ふと沈黙が起こる。
気持ち悪かったのだろうか。
らしくもないこと言ったしなぁ...。

「あ、ごめんなさい...キモかったよね...ちょっと忘れて...」

赤面は止まらない。
もちろん、胸の高鳴りも。

「あー、いや...」

「......?」

「かわいいなって」

.........!!!
私が驚いている間にも康介は続きを話す。

「愛と話すの久々過ぎて、免疫ってか、普通の事が幸せになってる...。って俺の方が気持ちわりぃな...」

予想外だった。
こんな返しが来るとは思ってなかった。

「いや、私も。さっきから心臓がバクバク鳴ってる...。前はこんなことなかったのに...」

「俺も同じ」

「良かった...」

「当たり前だ、暫く連絡してなかったんだし」

「あのさ...」

「なんだ...?」

「今から長電話しても、いいかな?」

「.........」


再びの沈黙である。
今まで自分がやってきたことなのに、電話の沈黙ってこんなに緊張するのか。
沈黙に耐えられなくて私も話を続ける。

「いや、康介も課題とかあるとおもうから出来るならでいいから...。
あっ、明日部活とかあるんだったらなおさら断っていいよから...」

付き合ってるから我が儘言い放題なんてこと私はしたくない。
康介の事が大切だから...。