家に帰って、一通りの家事をして、ご飯を食べて、お風呂に入った。

時刻は20:34はたして今康介は何をしているだろうか?

電話、急にして大丈夫だろうか。

高校になって新しく買ってもらったスマホの電話帳には数少ない私の友達と家族の名前が記されている。

SNSを使って一度連絡しようか、どうか迷ったが、久しぶりにの連絡なので、冒頭はどうしようか、とか迷ってしまって、書きたいことがありすぎて多分文章にすると短編小説分くらいになりそうなので思いきって電話をかけた。

プルルル...


プルルル...


プルルル...


プルルル...



で、出ない...。
いや、出ることが前提だった私の落ち度か。
思いの外ショックだった。
また9時頃かけようかと思い、電話を切ろうとした次の瞬間_______


「はい、もしもし......愛......?」

遅れて来るヒーローとはこのことだったか...。
そこには安心する康介の声があった。