ここは住宅街の公園の近く。
行くとするなら公園しかない。
こんな夕方に康介は遠出するタイプじゃないし。

そんな事よりも3日ぶりの康介の姿に安心する。
でも何でこんなところに?
公園に行って何をするの?
バスケットコートも無ければバスケットゴールされも無いのに。
気になって跡をつける事にした。
ストーカーではないぞ。
知り合い、知り合い。

3分ほど歩いた先はやはり公園だった。
歩くのが速いのは変わってないようでついて行くのも大変だった。

先客がいるようで多分その人たちと遊ぶのだろう。
遠目でわかんないかったけど男3人と康介。
結構友達多いんだね。
てっきり稔人君だけかと。(康介には秘密でお願いいたします)

その後はジロジロ見てるのもアレなので通行人として帰ることにした。
あっちも3日も休んでて学校の人と会うのは嫌だろうし、私となんか話したくもないだろうし。
彼女だった頃なら

【なんで部活こないの!?】

とかすかさず書いてただろうけどね。
そんなのは、もう無し。
タブーになった。
話しかけたとしても今となっては、誰もいないし無視とかされそう。
そんな事を考えながら帰っていると

「ぐはっ!」

え?
この声って……。

もしかして……と思い、振り返ってみる。
だが公園に戻ろうとは思わなかった。