無声な私。無表情の君。

「そ、そかそか……
なんか、俺、いけねー事言っちゃってたな。ごめん…」

【大丈夫、みのる君のせいじゃないし】

悪いのは私。
全部私なんだ。

「原因までは深追いしないけど、怪我の件は聞いとかねーと。アイツ、1人で抱え込むタイプだかんなー」

頭を掻きながら話す。
なんか、お母さんみたい。
心配症なんだね。意外と。
こんな時なのに、不思議と心の中にゆとりが生まれる。
康介はこんな親友を持てて幸せなんだろうな。

「じゃあ、何か情報あったら言うわ。
そん時は愛ちゃんもよろしくなっ!」

【OK】

「Thank You!って、あ、もう着替えねーと!」

そそくさと更衣室に入る。
チャイムまであと3分しかないじゃん。
私も急いで片付けを再開する。
そんなこんなで長い練習は終わった。



たった1つの問題を残して。

康介、SOSなら早く言ってよ。

表に出して。

隠さないでよ。

私、康介の為ならなんでもするよ?

声だってだしてみせるから...。