無声な私。無表情の君。

【いないよ】

それだけを書くと東雲君はスッキリと晴れた笑顔で

「そうなんですね。先輩みたいに可愛い人に彼氏いないとか、ありえないって思ったんですけど…」

ありえるのよ。それが。
可愛くないし、振られたばかりの新鮮卵よ。

「…なんか、失礼な事聞いてしまいました。すみませんでした」

【だいじょーぶ、しののめ君が悪いわけじゃないからさ】

「ではでは、今日は本当にありがとうございましたっ!楽しかったです」

【こちらこそ】

本当にね。
多分6割ぐらい私の愚痴だったよね。
よく耐えてくれました。えらいぞっ!

なんだか、スッキリした。
まあ、当たり前なんだけどさ。
でも東雲君が真剣に聞いてくれたから余計スッキリした。
ありがとね、本当に。