「あとで、俺の元気の源を連れてくるよ。 じゃあ、またな。 あいつは、そう言って店を出たんだ。」 また言葉を続ける大翔さんの話を耳をそばだてて聞いた。 「それで連れてきたのが、叶ちゃんだったんだ… それでやっと理解したんだ。 この子が龍を元気にしてくれてたんだって。 この子に惹かれているんだと… 初めて見たのに、叶ちゃんは龍とどこか似ている気がしたよ。」 そう言って、遠くを見つめた。 龍とあたし、似てる、かな? 少し照れくさくなった。