ドキンッ…

心臓が高鳴り、全神経が悠に掴まれた手に注がれる。

「あっ悪ぃ…」

悠は慌てて掴んでいた手を離した。

「う、ううん」

私はなぜか高鳴る胸を押さえて

観覧席に戻って行った。