翌日。

腫れた目のまま1日を過ごして放課後、トボトボと帰路につく。

学校で、みんなは気遣ってくれたのかなにも聞いてこなかった。

それだけで少しほっとできた。

…ああもうほんとにいや。

「おっ、美少女はっけーん」

あ…

タイミング悪い…。

いかにもチャラそうな人がニヤニヤしながら近づいてくる。

さっと顔を背けて唇を噛んだ。

「なあなあ高校生?俺と遊ばない?」

「…」

完全無視をして横を通ろうとする。

と…

「待てって、なに無視してんの?
ってか近くで見るとマジでかわいーねー」

そう言って腕を掴んで自分の方に向ける。

「やっ…やだっ…!」

離してよっ…

「いーじゃんいーじゃん?ほら早く行こ…「何してるの?」